駐車場に水たまりができる原因と6つの対策|砂利・コンクリートなど仕上げ材ごとの解消方法
駐車場の水たまりは、原因に合ったリフォームで対策することが可能です。
そこで今回は、駐車場に水たまりができる原因を解説し、仕上げ材ごとに対策をご紹介します。
駐車場の仕上げに使われる素材の特徴やメリット・デメリットもお伝えしておりますので、外構リフォームを検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
・駐車場の水たまりは、地盤面に凹凸がある・排水経路が確保できていない・粘土質の土であるなど様々な原因が考えられます。
・水たまりができる原因や現状の仕上げ材によって適切な対策が異なるため、外構専門業者の現地確認によってリフォーム内容を判断してもらうことが大切です。
・駐車場は砂利やコンクリート以外にも、石張りやインターロッキングなど様々な方法があるため、水はけや外観との統一感を考慮して素材を選びましょう。
駐車場に水たまりができる原因
駐車場に水たまりができる原因をご紹介します。
①駐車場に凹凸があるから
駐車場が平坦でなく凹凸ができていると、へこみ部分に水たまりができるケースが多いです。
次のような理由から地盤面にムラが生じています。
・下地がしっかりと均されていないから
・砂利や砕石が押し固められていないから
・車の重みで凹んでしまったから
施工不良や経年変化など様々な要因があるため、状況に応じた対策を考えることが大切です。
②水が流れる経路が整っていないから
駐車場に適切な水勾配が確保されていない場合、雨水が流れずに水たまりができるケースがあります。
外構工事では、道路や雨水桝に向かって水が流れるように、勾配をつけることが基本です。
特にコンクリート仕上げの場合、中央に向かってくぼんでいるような形状だと水の流れ道がなくなり、へこんだ部分に水がたまってしまうことがあります。
一方、砕石や砂利で仕上げた駐車場は雨水が地中に浸透するため、水たまりの原因は勾配以外にあることも少なくありません。
③駐車場が道路や周りの敷地より低いから
駐車場の位置が周りの土地や道路よりも低いことも、水たまりができる原因の1つです。
雨は高いところから低いところへ流れるため、駐車場の地盤が低いと自然と水が集まってしまいます。
加えて、適切な勾配や排水設備が不十分の場合は、水が逃げ場を失ってしまうため、なかなか水たまりがなくなりません。
④粘土質の土でぬかるむから
砂利や砕石で仕上げた駐車場でも、下地の土が粘土質だと水たまりができやすくなります。
粘土質の土は粒子が細かくて水はけが悪く、一度雨が降るとなかなか乾きません。
また、粘土質の土が濡れると泥状になるため、水たまりができるだけでなく、足元がぬかるむため安全面でも不安があります。
駐車場の水たまり対策6選|砂利とコンクリートの改善・解消方法
駐車場に水たまりができた際の対策をご紹介します。
砂利やコンクリートなど、仕上げ材に応じた改善策をご紹介しますので、適切な方法を検討しましょう。
①【砂利】水はけの良い下地をつくって砂利・砕石を敷く
砂利や砕石で駐車場を仕上げている場合は、水はけの良い下地をつくり直す方法がおすすめです。
下地の水はけが悪い状態や平らに均されていない状態の駐車場では、単に砂利や砕石を足してもすぐに水たまりができてしまいます。
砂利と砕石を混ぜたものを土と砕石の中間に敷き、透水性が良くなるようにしてから、地盤面を平坦に均しましょう。
②【砂利】タイヤが乗る部分に敷石・枕木などを置く
タイヤが乗る部分に敷石や枕木を置くことで、タイヤが乗っても地面が凹みにくくなり、水たまりを防ぐことが可能です。
一般的に駐車場の仕上げ材として不向きな土や芝でも、タイヤが乗る部分に敷石などを敷くことで地盤面の強度が上がります。
敷石や枕木は道路や隣地よりも高くなるように施工し、水が溜まらないような工夫を取り入れましょう。
③【砂利】駐車場の水勾配を確保する
駐車場に適切な勾配をつけることで、水たまりを解消できるケースがあります。
砂利や砕石の場合は、砕石を追加して高さを調整することで勾配をつけることが可能です。
一方、コンクリート仕上げの場合は勾配をつけるために打ち直しが必要で、大規模な工事に発展するケースもあります。
そのため、状況によっては雨水桝を設置するなど、適切な排水経路を検討する方が現実的です。
④【砂利】コンクリートの駐車場へリフォームする
現在、土や砂利仕上げの駐車場は、コンクリート敷きへリフォームすることで水たまりが改善されるケースもあります。
適切な水勾配のあるコンクリートの駐車場にすることで、雨水がスムーズに流れてぬかるみや水たまりができにくい駐車場にすることが可能です。
コンクリートにする際に地盤の高さを調整できるため、道路より駐車場が低い場合でも対策できます。
⑤【砂利・コンクリート】浸透桝や雨水桝を設置する
雨水の排水経路がなくて水たまりができている場合は、排水桝や雨水枡を設置することで水の流れをつくり出すことができます。
上の画像のケースでは、元々あった雨水桝の位置に合わせてカーポートを施工し、雨樋から流れてきた雨がそのまま排水されるように計画しました。
地盤面の勾配を考慮して排水桝や雨水桝をつけることで、より効率的に排水が可能になり、水たまり対策になります。
▷施工事例:土間コンクリートで外構デザインをおしゃれに|11のコツを施工事例で解説
⑥【砂利・コンクリート】敷地全体の水はけ改善を行う
駐車場に限らず庭のいたるところの水たまりが気になるなら、敷地全体の水はけ改善を検討しても良いでしょう。
具体的には次のような方法があります。
・必要な場所に排水桝や雨水桝を設置する
・暗渠(あんきょ)排水で地下に雨水の逃げ道をつくる
・水はけの良い土に入れ替えて土壌改良する
暗渠排水や土壌の入れ替えは比較的規模の大きな工事となるため、費用や施工期間も含めて慎重な検討が必要です。
敷地の水はけ対策の詳細については、こちらのコラムで詳しく解説しております。
▷関連コラム:水はけが悪い庭を改善する7つの方法|ジメジメ・水溜まりの解決方法とDIYについても解説
私たち「つくばガーデン」は外構リフォームの実績が豊富なエクステリア専門業者です。
駐車場の水たまり対策はもちろん、敷地全体の水はけ改善まで幅広く対応しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
駐車場の仕上げ材の特徴
駐車場の水たまりを改善するために、仕上げ材を変更したいと考える方も多いでしょう。
それぞれの特徴をご紹介しますので、ぜひ素材選びの参考になさってください。
砂利・砕石
砂利や砕石は駐車スペースに採用されることが多い仕上げ材です。
・砂利:川や海などの自然の中で削られて丸くなった小石
・砕石:大きな石を人工的に砕いて作られたもの
砂利や砕石は、他の仕上げ材と比べて費用を抑えやすく、将来的に駐車場以外の用途に変更する際も解体工事が必要ありません。
砕石は砂利よりも角ばっているため、石同士がかみ合いやすくて地盤が締まるという特長があるため、より駐車場に適しています。
ただし、車の重みや雨によって徐々に地中に沈み込んでいく事例もあるため、水はけが気になるようになったら定期的に砕石を追加するなどのメンテナンスが必要です。
土間コンクリート
土間コンクリートは、駐車スペースとして最も一般的な仕上げ材です。
適切な勾配がついていれば水はけも良く、砂利や砕石のように徐々に沈み込むこともありません。
コンクリート仕上げの駐車場なら雑草が生えず、タイヤへの負担も少なくて乗り降りもしやすいなどメリットも多いです。
一方で、砂利や砕石と比べて費用がかかりやすく、ナチュラルやかわいらしい雰囲気の外構に馴染みにくいなどのデメリットもあります。
▷関連コラム:土間コンクリートで外構デザインをおしゃれに|11のコツを施工事例で解説
石張り
石張りの駐車場は、和風や高級感のある外構デザインに仕上げたい場合におすすめです。
上の事例のように、部分的に石張りにしてデザインのアクセントに取り入れてもおしゃれですし、タイヤが乗るスペースに敷石を置く方法もあります。
石張りは他の仕上げ材と比べても費用が高いため、施工範囲を限定して費用を調整するなどの対策も検討しましょう。
インターロッキング・レンガ
インターロッキングやレンガでも駐車場を仕上げることができます。
洋風や温かみのあるデザインの外構にしたい場合などにおすすめの仕上げ材です。
これらは素材同士の隙間から水が浸透するため水たまりはできにくいですが、時間が経つにつれすき間に土や砂が詰まって排水性能が落ちるケースもあるため、定期的な清掃や補修が必要です。
まとめ
駐車場に水たまりができている場合は、原因に合った対策を取り入れることが大切です。
仕上げ材によって解消方法が異なるため、水たまり対策の実績が豊富な外構専門業者に現地を確認してもらい、適切な工事内容を提案してもらうことがポイントとなります。
駐車場をリフォームして水たまりの悩みを解消し、快適で使いやすい空間へと改善しましょう。
▷関連コラム:駐車場リフォームの施工例5選|おしゃれなデザインアイデア、助成金や注意点についても
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