外構の縦格子フェンスで後悔しない選び方|横格子との違いや設置の注意点を解説
外構にフェンスを設置したいけれど、縦格子か横格子どちらが良いのかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、縦格子フェンスの特徴や横格子との違いを詳しく解説し、後悔しない選び方のポイントを7つ紹介します。
設置時の注意点や、よくある疑問にもお答えするので、外構フェンス選びで失敗したくない方は、ぜひ参考にしてください。
コラムのポイント
・縦格子と横格子フェンスは特徴が違うため、防犯や目隠しなど目的に合わせて選ぶことが大切です。
・フェンス選びで後悔しないために、高さ・採光・強度などの機能面のバランスを考えるのがポイントです。
・設置には境界確認や近隣への配慮が不可欠なため、安全で確実な施工ができる専門業者への相談をおすすめします。
Contents
縦格子と横格子フェンスの違い
外構のフェンスは、縦格子と横格子のどちらを選ぶかによって、家の印象や機能性が変わります。
縦格子と横格子の違いを以下にまとめました。
項目 | 縦格子フェンス | 横格子フェンス |
---|---|---|
デザイン | ・縦のラインが強調され、シャープでモダンな印象を与える。 ・和風、洋風どちらの住宅にも合わせやすい。 |
・横のラインが広がりと安定感を演出し、落ち着いた印象を与える。 ・建物に広がりが生まれ、開放的な雰囲気を好む方におすすめ。 |
目隠し効果 | ・正面からの視線を効果的に遮る。 ・斜め方向からは内部が見えやすい傾向がある。 |
・上下方向からの視線を効果的に遮る。 ・ルーバータイプであれば、通風を確保しながら、外部からの視線を遮断できる。 |
防犯性 | ・縦の格子は足をかけにくく、乗り越えにくいため、比較的防犯性が高い。 ・不審者の侵入抑止効果が期待できる。 |
・横の格子が足がかりになり、よじ登られる場合がある。 ・防犯性を重視する場合は、高さを出すなどの対策が必要。 |
掃除のしやすさ | ・雨水が上から下へ自然に流れるため、ホコリや汚れが付着しにくい。 ・掃除の手間を軽減できる。 |
・格子の上にホコリや雨だれが溜まりやすい。 |
格子フェンス選びのポイント6選
外構のフェンス選びでは、事前に押さえておきたいポイントが6つあります。
設置の目的を明確にする
目的によって、選ぶべきフェンスの種類やデザインなどが異なるため、フェンスを設置したい理由を明確にしましょう。
- ・外からの視線を遮りたい(目隠し)
- ・不審者の侵入を防ぎたい(防犯)
- ・家の外観をおしゃれにしたい(デザイン性)
- ・隣地との境界を目立たせたい(境界線) など
目的が明確であれば、数ある選択肢から適したフェンスをスムーズに選べます。
家の外観に合う素材・デザインを選ぶ
フェンスは敷地を囲うため人の目に触れやすく、素材やデザインが住まいの印象を左右します。
モダンでシャープな印象を与え、耐久性が高い「アルミ製」や、アルミの機能性はそのままに木の温もりを感じさせる「木目調」などが人気です。
家の外壁の色や窓サッシの色、建物のスタイルと調和するものを選ぶことで、統一感のある外観に仕上がります。
フェンスのカタログだけでなく施工事例も参考にして、ご自宅に合うものを選びましょう。
目隠しと開放感のバランスを決める
目隠し効果を重視して格子のすき間を少なくすると、プライバシーは守られますが、同時に圧迫感が生まれ、光や風も遮ってしまいます。
反対に、すき間を広く取ると開放感は得られますが、目隠し効果は薄れます。
道路や隣家の窓など、「どこからの視線を、どの程度遮りたいのか」を考え、格子のデザインを検討しましょう。
高くしすぎない
フェンスの高さは、外部からの視線を遮る目的なら、地面から1.8m〜2m程度の高さが目安とされます。
必要以上に高くすると圧迫感が出るだけでなく、日当たりや風通しが悪くなったり、コストが増えたりする場合があります。
敷地と道路の高低差なども考慮し、目隠しできる必要最低限の高さに設定することが、圧迫感を抑えるポイントです。
台風や強風に備え強度もチェックする
フェンスは風雨にさらされるため、「強度」も必ずチェックすべき項目です。
台風の多い地域や、周囲に風を遮る建物がない場所では、メーカーが定めている「耐風圧強度」を必ず確認しましょう。
耐風圧強度は「風速〇〇m/s相当」と製品カタログなどに記載されており、数値が大きいほど強風に耐えられます。
フェンス本体の強度の他に、基礎ブロックの施工品質も関わるため、信頼できる業者に依頼しましょう。
採光・通風を考慮する
すき間の少ないデザインや高さのあるフェンスは、想像以上に日当たりや風通しに影響を与えます。
「フェンスを設置したら家の中が暗くなってしまった」「庭の植物が育ちにくくなった」などの後悔をしないためにも、目的に合わせて採光や通風を確保できるデザインを選びましょう。
フェンス設置で失敗しないための注意点
フェンスの設置は、お隣の土地との関係性が大切です。
注意したいのが「境界線の確認」と「日照・風通しへの影響」の2点です。
境界線の確認
フェンスの設置に関するトラブルで、多いのがお隣との「境界線」をめぐる問題です。
設置する前には、必ず境界がどこにあるのかを確認しましょう。
確認方法としては、不動産購入時の測量図と、現地にある境界標(杭やプレート)を見比べて確認するのが一般的です。
境界が曖昧な場合は、必ず隣人の方の立ち会いのもと確認し、それでも解決しない場合は専門家への測量依頼も検討しましょう。
フェンスは、確認した境界線の内側に設置するのが原則です。
日照・風通しへの影響
外からの視線を気にせず安心して過ごせる、背の高いフェンスは魅力的ですが、それによって隣家の日当たりや風通しが妨げられないか配慮しましょう。
例えば、隣家のリビングの窓のすぐ近くに高い目隠しフェンスを設置すれば、室内が暗くなる場合があります。
フェンスの計画において、隣家への影響も配慮することが、円満なご近所付き合いを続けるためのマナーです。
安全で確実な施工には、信頼できる業者選びが欠かせません。業者選びで失敗しないためのポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。
▷関連コラム:失敗しない外構工事業者の選び方|エクステリアのプロがポイント・注意点を解説
つくばガーデンでは、数多くのエクステリアを手がけてきたプランナーが、お客様のご要望はもちろん、住まい全体のバランスまで考慮した最適なフェンスをご提案します。
フェンス選びでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
外構の縦格子フェンスQ&A
フェンスの設置を検討する際に、つくばガーデンによく寄せられる質問と回答をご紹介します。
Q. 縦格子と横格子はどちらが良いですか?
A. どちらが良いかは、フェンスに求めるものによって異なります。
縦格子フェンスのメリット
- ・縦の部材は足をかけにくく、防犯性が高い。
- ・スタイリッシュでモダンな印象を与える。
- ・雨水が流れ落ちやすく、ホコリが溜まりにくいため掃除が楽。
横格子フェンスのメリット
- ・上下方向からの視線を効果的に遮る。
- ・横のラインが広がりと落ち着きを演出し、開放感が出る。
- ・ルーバータイプを選べば、通風を確保しつつプライバシーを守れる。
目隠しフェンスで後悔しないための対策については、こちらの記事を参考にしてください。
▷関連コラム:目隠しフェンスで後悔した事例と対策10選|感じ悪いと苦情が出る理由とは
Q. 圧迫感のないフェンスの高さはどのくらいですか?
A. 設置場所の状況にもよりますが、一般的には1.8m前後が目安です。
これは、大人の平均的な目線の高さを遮れる高さです。
ただし、敷地が道路より高い場合は、より低いフェンスでも十分な場合があります。
圧迫感を軽減するためのポイントは以下の通りです。
- ・必要以上に高くせず、目的を達成できる最低限の高さにする。
- ・格子のすき間が広いデザインや、明るい色のフェンスを選ぶ。
まずは「誰の、どこからの視線を遮りたいのか」を確認し、現地で高さをシミュレーションすることをおすすめします。
ご自宅に適した高さを知りたい方は、実際の施工例を交えて解説しているこちらの記事も、ぜひ参考にしてください。
▷関連コラム:【目隠しフェンスの高さ】施工例を使ってケース別に解説|理想的な高さにするポイントも
Q. フェンスをDIYで施工できますか?
A. 安全性が求められる境界フェンスのDIYは、専門的な知識と技術が必要なため、おすすめできません。
フェンス設置で大切なのは、基礎工事です。
基礎が不十分だと、強風時にフェンスが倒壊し、人や物に損害を与える危険があります。
フェンスを水平・垂直に設置するのは、経験がないと非常に難しく、強度にも影響します。
これらのリスクを考慮すると、最初からプロの外構工事業者に依頼するのが安心です。
DIYで挑戦しやすい、外構工事や注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▷関連コラム:自分で挑戦しやすい外構・庭づくり7選をプロが解説|DIYに不向きな工事内容と注意点も
まとめ
縦格子フェンスと横格子フェンスは、デザイン性・目隠し効果・防犯性・メンテナンス性がそれぞれ異なります。
フェンス設置の目的やライフスタイルにどちらが合っているか、じっくり検討することで、後々の後悔を防げます。
フェンス選びは、専門的な知識が求められる場面も多く、ご自身で判断が難しい場合は、経験豊富な外構・エクステリアの専門業者に相談しましょう。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
経験豊富なスタッフがお客様のご要望をお伺いし、お客様や近隣にお住まいの方へ配慮した外構の提案と施工をいたします。
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