庭にモグラが出たときの対策5選|被害内容や必ず駆除・退治すべきなのかについても解説

お住まいにモグラが出たことで庭が荒れてしまい、対策に悩まれている方は多いです。
そこで今回は、庭にモグラが出たときの被害内容や具体的な対策をご紹介します。
モグラが出たときに駆除・退治しない方がいいケースについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
・モグラが土を掘ることで、お住まいの庭に穴が空いたり植物が枯れたりするなどの被害をもたらすことがあります。
・庭からモグラを追い出すには、臭い・振動・音などを使った対策が効果的で、捕獲機によって捕まえるのもひとつの方法です。
・原則としてモグラの捕獲は禁止されており、駆除しない方がいいケースもあるため、まずは外構専門業者へ相談して可能な対策を把握しましょう。
Contents
モグラとは
モグラとは、小型の哺乳類に分類される生物で、地中での生活に特化した細長い体型が特長です。
強靭な前足によって土を掘り進め、優れた聴覚や嗅覚によって、昆虫やミミズなどを捕獲して食べています。
モグラが通ると土が盛り上がって「モグラ塚」から活動の痕跡を把握することが可能です。
モグラの生態
モグラは土を掘ってトンネルをつくりながら生活しています。
・深さ5~20cm程度のトンネル:エサを探すための穴
・深さ40~100cm程度のトンネル:生活や繁殖をするための通路・巣穴
ほとんどの時間を地下で過ごし、巣穴を中心に複雑なトンネル網を作ります。
モグラは代謝が高いのが特徴で、1日に自分の体重とほぼ同じ量の餌を摂取することが一般的です。
モグラが発生しやすい場所
モグラは、ミミズや昆虫が生息しやすい湿り気のある柔らかな土壌を好みます。
特に水はけがよく、有機物が多くて生き物が豊富な場所に住み着きやすいです。
そのため、畑や田んぼに加えて、一般家庭の芝庭などに発見されるケースも少なくありません。
モグラが庭に出るとどのような被害があるのか

モグラが出ると具体的にどのような被害があるのか確認しましょう。
地面に穴が空く
モグラは穴を掘りながら生息するため、庭に穴が空いてしまいます。
表面の土の下が空洞になっていると、歩いたときに沈み込みが起こる危険性が高いです。
土に足が埋まって汚れるだけでなく、ケガをするリスクもあるため、庭の安全性が低下します。
地盤が盛り上がる
モグラがエサを見つけるために浅いトンネルを掘ると、地盤面が盛り上がります。
そのため、土や芝を埋め直したり整地したりする手間がかかる点がデメリットです。
芝が浮き上がると根付きが悪くなり、生育不良につながるケースもあります。
ネズミに食物を食べられる
モグラが掘ったトンネルにネズミが侵入し、食物の根などを食べるケースも想定できます。
庭を活用した家庭菜園をしている場合は、被害が生じやすいため注意が必要です。
ちなみに、モグラは昆虫などを食べる肉食の動物のため、植物の根を食べることはありません。
植物の根が枯れることがある
モグラが通ることで根にダメージを与え、植物が枯れてしまうこともあります。
特に細い根を張る植物は影響を受けやすいため、小さめな草花を植えるガーデニングスペースなどは注意しなければなりません。
大切に手入れしていた植栽や芝庭が枯れてしまうと、外構のデザイン性の低下にもつながりますし、何よりもショックが大きいはずです。
「庭にモグラがいるかも…」と心配な方は茨城県のつくばガーデンへご相談ください。
実績豊富なスタッフが現地を把握したうえで、お庭の状態をお伝えし、最適な解決方法をご提案します。
庭にモグラが出たときの対策5選

庭にモグラが出た場合、対策できる方法は「追い払う」か「捕獲」の2種類です。
それぞれの方法を確認しましょう。
①モグラが苦手なニオイを使う
モグラが苦手とするニオイを使って追い払う方法です。
・木酢液(もくさくえき):焦げ臭さや燻製っぽさがある強いニオイ
・石鹸:自然界で忌避されやすいニオイ
・唐辛子やニンニク:モグラにとっては刺激が強い
・ミントやハッカ油:モグラにとっては刺激が強い
モグラが嫌がる独特なニオイを持つ、市販の忌避剤を使うのも効果的です。
これらを埋めることで地中にニオイが広がり、モグラが近寄りにくくなります。
ニオイは徐々に薄れるため、被害が落ち着いても定期的に散布し、効果を持続させることがモグラを近寄らせないためのポイントです。
②地中を振動させる
モグラは天敵からの接触を振動で察知する特性を持つため、地震などの揺れが苦手です。
そのため、人工的に地中を揺らすことで、危険性を感じたモグラを庭から追い出すことができます。
| 専用の忌避器 | ・地中に差し込むことで長時間の振動を発生できる ・ソーラータイプや電池式など電気を使わない機器も豊富にある |
| 簡易的な装置 | ・ペットボトルで風車をつくる、金属棒にアルミ缶を被せるなどの方法 ・これらが動くことで地中に振動を伝えられる |
専用の機器を導入する以外に、簡易的な装置によっても振動をつくり出すことが可能です。
常に振動を与え続けられ、振動に変化をつけられる専用の忌避器は、高い効果が期待できます。
モグラが滞在している場所を見極め、複数箇所に設置することがポイントです。
③音を出す
モグラの聴覚はあまり発達していませんが、地中の振動や低周波の刺激には敏感です。
そのため、先ほどご紹介した振動を発生する忌避器や簡易的な装置は、音の面でも追い出し効果を期待できます。
音だけでモグラを完全に追い出すのは難しいケースが多いため、ニオイや振動と組み合わせて「住み心地の悪い環境」をつくり出すことがポイントです。
④エサを減らす
モグラは地中のミミズや昆虫を主食とした生物です。
次のような方法で地中のエサを減らすことで、モグラを別の場所へ移動させるきっかけをつくれます。
・堆肥や有機肥料を控える
・土を定期的に耕す
・雑草を抜く
・落ち葉を片付ける
・薬剤を使う
ミミズや昆虫が出にくい環境をつくり出すことがポイントですが、庭や畑の生態系に影響を与えないよう注意が必要です。
⑤捕獲機を使う
捕獲器を使ってモグラを捕まえる方法もあります。
ニオイや振動などで追い出すのとは異なり、確実にモグラを駆除できる方法です。
地中の通路に捕獲器を差し込むと、モグラが通ったときに作動して捕まえられます。
ただし、モグラの捕獲にはルールがあるため、適切に対応することがポイントです。
モグラが出たら必ず駆除・退治すべきなのか

モグラが庭や畑に出た場合、駆除・退治すべきでないケースもあります。
理由を確認しましょう。
モグラがいる庭・畑にはメリットもある
実はモグラがいる庭・畑には次のようなメリットもあります。
| 土が柔らかくなる | モグラが地中を掘ることで通気性が向上して、水や栄養が伝わりやすい |
| 害虫を駆除してくれる | モグラがシマミミズ・イモムシなどを食べてくれるため、害虫を駆除できる |
| 庭や畑の土壌改善につながる | モグラが地中を通ることで、表土と下層の土が混ざって栄養分が均等に広がりやすい |
モグラがいることで土の環境が良くなり、植物が育ちやすくなる一面もあります。
そのため、モグラは必ず駆除・退治するのではなく、適度に共存させるのも選択肢のひとつです。
モグラの捕獲は法的な制限がある
モグラの捕獲には法的な制限があるため注意が必要です。
原則として、ご自宅の庭に出たモグラを無断で捕まえることは禁止されています。
鳥獣保護管理法においては、環境大臣又は都道府県知事の許可を得て行うか、狩猟者登録を受けて行う場合以外は、鳥獣の捕獲は原則として禁止されております。しかしながら未だに、捕獲行為に伴う事故や違法捕獲等が後を絶たないのが現状です。
野生の鳥獣の保護及び猟具の使用に係る危険の予防のため、安全狩猟を心がけるとともに、違法な捕獲行為は絶対にやめて下さい。
鳥獣保護管理法に違反して野生の鳥獣を捕獲した場合は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。
懲役や罰金になるリスクもあるため、ご自身の判断だけでモグラを捕獲することは避けてください。
ただし、ご自身の畑にモグラの被害が発生し、やむをえない場合は捕獲が認められるケースもあります。
お住まいの自治体に相談し、指示に従って適切な対応を取り入れましょう。
モグラ対策に迷ったときは専門家へ相談を

モグラ対策に迷ったときは、専門家への相談がおすすめです。
外構の専門業者であれば、敷地や被害状況に合わせた安全で効果的な対策を提案してくれます。
モグラ対策を目的として庭の用途を変える際にも、外構工事をそのまま依頼できるためスムーズです。
まずは気軽に相談して、ご自宅に合った最適な対策を検討してみましょう。
まとめ
モグラは地面を荒らして植物を枯らすなどの被害をもたらす一方で、土壌の状態を良くするなどのメリットもあります。
音や振動などでモグラを追い払う方法もありますが、適度に共存させる方がいい場合もあるため、慎重に対策を検討することが大切です。
可能な対策や最適な庭のあり方などを知るために、まずは気軽に外構専門業者へ相談しましょう。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構をご提案する「エクステリアの専門業者」です。
モグラ対策をした庭へのリフォームにも対応できますので、ぜひお気軽にご相談ください。

〒305-0071 茨城県つくば市稲岡66-1 イオンモールつくばH区画















