造園の基本的な考え方と庭づくりのポイントを分かりやすく解説|つくば市の外構専門業者による施工例も
ご自宅の庭づくりの際には、造園の基礎知識を押さえておくと、おしゃれで使い勝手の良い理想の庭に近づけることができます。
「造園」と聞くと専門的なイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、決して難しい内容ではありません。
そこで今回は、造園の基本的な考え方と庭づくりのポイントを分かりやすく解説します。
つくば市の外構専門業者「つくばガーデン」が施工した、新築とリフォームの事例もご紹介しますので、ぜひご自宅の庭づくりにお役立てください。
コラムのポイント
・造園とは庭づくりのことで、敷地の景観を高めて使い勝手良くするために必要な工事です。
・住宅の庭は眺めるだけでなく、家庭菜園したりご家族で遊んだりと多くの用途があるため、機能性にもこだわることが大切です。
・お庭の使い方を踏まえた提案をしてくれるような、造園工事の実績が豊富な業者への相談がおすすめです。
造園とは
造園とは庭をつくることを指し、住宅だけでなく公園や街路などの景観づくりも含まれます。
住宅の造園においては、庭のデザイン性や快適性を高めるために、植栽・庭石・芝庭・テラスなどを取り入れてプランニングすることが多いです。
造園と言うと「和庭」をイメージする方が多いかもしれませんが、もちろん洋風やモダンテイストなどの庭づくりもできます。
外構・エクステリアとの違い
外構やエクステリアは、建物の外回り全般の工事のことを指します。
庭だけでなくフェンス・門周り・アプローチ・駐車場など、造園よりも多岐に渡るイメージです。
造園業者が外構の範囲まで対応できる場合もありますし、反対に外構業者が施設や公園の造園工事を手掛けることもあります。
そのため、業者に対する明確な違いはないケースも多いです。
▷関連コラム:【茨城県】外構工事・エクステリアのおしゃれな施工事例|新築・リフォーム両対応の業者をご紹介
ガーデニングとの違い
造園とガーデニングは、目的や規模感によって認識が分けられます。
ガーデニングは、ご自宅の庭の一部の花壇や鉢植えを整えるなど小規模なケースが多く、個人の趣味としての庭づくりのイメージが近いです。
一方で、造園は住宅の敷地全体や公園など規模感が大きく、計画的に全体の景観や機能性まで考える専門的な庭づくりを指します。
造園の基本的な考え方
造園の基本的な考え方を分かりやすく解説します。
①庭の過ごし方を具体的に考える
まずは、ご自宅の庭での理想的な過ごし方を考えます。
・家庭菜園やガーデニングに挑戦したい
・庭でゆったりとお茶を楽しみたい
・読書や趣味のスペースにしたい
・四季の植物を見て楽しみたい
・お子さまが安心して遊べるようにしたい
・愛犬が走り回れるようにしたい
・ご友人と集まりたい
・BBQやアウトドアリビングを楽しみたい
具体的な用途を考えたら、使う時間帯や頻度なども考えておくことで、より使い勝手の良い庭をつくりやすくなります。
②敷地の状態や周辺環境を把握する
居心地の良い庭づくりのためには、敷地の状態や周辺環境を把握することも大切です。
・日当たりや風通し
・水はけや土質
・周囲からの目線
・敷地からの景観
・隣家の窓や庭の位置
・道路や隣地、敷地内の高低差
・騒音やにおい
・電柱の位置
ご自宅の敷地についてしっかり理解することで、庭の配置や必要な対策などが明確になってきます。
例えば、庭でお茶や読書を楽しみたい場合、適度な日影がある心地良い庭が理想的です。 日当たりが良い敷地ならあえて南側の庭を避け、木陰をつくったりする方法などを検討できます。 また、周囲を気にせずゆったりとくつろげるように、目隠しフェンスを立ててプライバシー性を高める方法などもおすすめです。 |
▷関連コラム:【庭に日陰をつくる】日差しを遮るアイデア実例8選|庭木やシェードなどの効果的な方法をご紹介
③理想的な庭のデザインをイメージする
魅力的なデザインの庭を実現することで、外観全体の魅力が高まりますし、ご自宅への愛着も深まります。
まずは理想的なテイストを選び、その後に細かなイメージを膨らませましょう。
洋風なデザインが好みの場合でも、アメリカンテイスト・プロヴァンス風・地中海風など様々なテイストがあるため、より具体的にイメージすることが大切です。
▷施工事例:【洋風な庭】外構・エクステリアの施工事例集|おしゃれに仕上げるコツも
④建物との調和を確認する
建物と調和した庭なのかを検討することも大切です。
・デザイン性:外構のテイストと合うか
・動線:家からアクセスしやすい庭か
・レイアウト:リビングなどから庭が見えるか
リビング前にテラスをつくってアウトドアリビングにするなど、建物と庭のつながりを持たせることで、自然と使用頻度が高くなる庭をつくりやすくなります。
デザイン性の調和だけでなく、使い勝手なども意識して建物と庭の関連性を考えてみましょう。
⑤庭に求める機能性を検討する
庭はただ見てデザインを楽しむだけでなく、日常生活で安心かつ快適に使える機能性も重要です。
・耐候性:地震や強風などに耐えられる
・耐久性:劣化しにくく長持ちする
・利便性:使いやすい水栓や収納がある
・快適性:日除けや照明で使いやすくする
・安全性:滑りにくく歩きやすい
・プライバシー性:周囲からの目線を遮れる
・メンテナンス性:お手入れがしやすい
様々な要素を考えて、どのような機能性を高める設備や仕様を選ぶべきか検討しましょう。
⑥造園による周囲への影響を考える
ご自宅の造園による周囲への影響を考えることが大切です。
例えば、落葉樹を境界のすぐそばに植えると、隣地に葉が落ちてトラブルにつながるリスクがあります。
日除けや高いフェンスをつくることで、隣家の日当たりに影響するかもしれません。
近隣住民と良好な関係性を築くためにも、周囲への配慮を意識した庭づくりが大切です。
⑦具体的に植栽などの要素を選ぶ
理想とするデザインや機能性が明確になったら、具体的に植栽やテラスの素材などを選んでいきます。
個別のデザイン性を見極めることも大切ですが、庭全体のコーディネートや敷地の広さを考慮したバランスがポイントです。
植栽であれば、成長速度や樹形、日当たりや水やりの必要量なども比較しながら選ぶことをおすすめします。
⑧庭を美しく保つためのメンテナンス性に配慮する
造園工事は一度行えば長く使うことが前提となり、頻繁にリフォームするものではなく、完成後はご自身による日々のお手入れが基本となります。
そのため、ご自身がメンテナンスできる庭に仕上げることが大切です。
なかなかお手入れの時間が取れない方は植栽の範囲や数を調整し、造成工事の際に雑草対策するなどの工夫を取り入れましょう。
▷関連コラム:手間のかからない庭の作り方|おしゃれなのに手入れが楽な庭の施工事例
おしゃれで居心地の良い庭づくりのポイント
ご自宅の庭をおしゃれで居心地の良い空間にするためのポイントをご紹介します。
①テイストに合う素材やパーツを取り入れる
外構のテイストに合う素材やパーツを取り入れることが大切です。
テイスト別に一例をご紹介します。
・ナチュラルテイスト:天然芝、温かみのあるレンガや自然石、アイアンのオブジェなど
・リゾート風:白っぽい自然石やタイル、ヤシの木、バーゴラ、レリーフなど
・和風:砂利や景石、モミジの木、蹲踞(つくばい)や灯篭など
同じテイストの中でもご自身がお持ちのイメージによって、選ぶべき素材やパーツは異なります。
造園業者や外構業者としっかりイメージを共有することが大切です。
②奥行きや立体感を意識する
庭をつくる際は奥行きや立体感を意識することもポイントです。
例えば、庭の手前側を芝敷きにして奥側にタイルテラスを設けることで、素材感の違いによる奥行きが生まれます。
立体感を演出したいなら、花壇に段差をつけたり高さの異なる庭木を前後に植えたりするなどの方法が効果的です。
平面だけでなく縦方向のデザイン性にもこだわり、視線の広がりを意識したワンランク上の庭づくりを取り入れましょう。
③窓からの景観を考慮する
造園計画をする場合、庭単体ではなく建物も含めた景観を考慮することが大切です。
室内の大きな窓から見える景色にこだわることで、家の中にいながら庭のデザイン性や開放感を楽しむことができます。
リラックスタイムや作業の合間にふと外を見たときに、美しい庭や景観が目に入ると気分が落ち着くはずです。
④四季を楽しめる庭にする
植栽や自然素材を多く取り入れ、四季を楽しめる庭にすることもポイントです。
葉が生い茂って花が咲き、実をつけて落葉する、1年を通じてそのような移ろいを感じられる庭は、日々の暮らしに彩りを与えてくれます。
落葉樹や天然芝を取り入れてもいいですし、花壇をつくってご自身で季節に合った草花を植える楽しみを味わうのもおすすめです。
⑤複数の庭で異なる表情を楽しむ
建物や敷地によっては、主庭や裏庭など複数の庭をつくって異なる表情を楽しむことができます。
例えば、主庭は外観デザインに合う洋風な雰囲気、和室から見える位置には和の雰囲気の坪庭をつくるなどの方法です。
空間に合った庭を複数つくることで、外観や内装のデザイン性もより高まります。
⑥敷地周辺の景色を活かす
目線を遮るような高いフェンスを設け、敷地内だけで造園を完結させる方法もありますが、周囲に美しい景色が広がっているなら活かすのも選択肢のひとつです。
例えば、近くで満開の桜や紅葉が楽しめるなら、その方向はあえてオープンな外構にして視線が抜けるようにします。
周囲の景観を取り込むことで、庭がより広く開放的に感じられますし、四季折々の風景をご自宅から楽しむことが可能です。
⑦雑草・害虫対策も忘れずに
美しい庭を保つために、雑草や害虫対策も忘れずに取り入れましょう。
雑草対策はコンクリート敷きなどが効果的ですが、庭の景観を維持したいなら「固まる土」をつかった自然土舗装で仕上げる方法もあります。
害虫に対しては、虫が寄り付きにくい植物の採用や、湿気が溜まりにくく手入れしやすい庭にするなどの工夫が効果的です。
▷関連コラム
・「固まる土」で雑草対策|真砂土で舗装した外構のメリット・デメリット、施工事例をご紹介
・庭におすすめな害虫対策7選|害虫が発生する原因やリフォームでも可能な方法を解説
お住まいの敷地を活かした造園工事をしたいなら、茨城県の「つくばガーデン」へご相談ください。
お客様のご要望を伺ったうえで、暮らしやすくデザイン性の高い庭をご提案いたします。
つくば市の外構専門業者が手掛けた造園の施工事例
つくば市の外構専門業者が手掛けた造園の施工事例をご紹介します。
【新築】ガーデニングを楽しめる庭
ガーデニングが生活の一部になるような庭に造園した事例です。
中央部には天然芝を敷き、両サイドに植栽スペースをレイアウトしました。
ナチュラルなアメリカンスタイルの建物に調和するように、ローズアーチや小屋などの可愛らしいアイテムも取り入れています。
レンガで小道をつくり、脇にはベンチを設置するなど、お庭を公園のように楽しめるようにしたこだわりの空間です。
【新築】居心地の良さと実用性を実現した庭
具体的な使い勝手を良く考えた上でプランニングした造園の事例です。
ご家族がゆったりと過ごす際に、隣家からの目線が気にならないように目隠しフェンスや植栽を取り入れました。
また、駐車スペースとして活用するタイミングもあるため、芝の一部をコンクリート敷きにしてカーゲートを採用しています。
庭にコンクリートを敷くと、バーベキューをする際に芝を傷めにくく、テーブルやコンロも安定して設置できるなどメリットも多いです。
【新築】家の中からも景観を楽しめる和庭
落ち着いた雰囲気の住まいに合うような和庭を造園した事例です。
庭全体に自然素材を取り入れ、趣のある和の空間に仕上げました。
室内から見たときの景観も考慮して、石や植栽のレイアウトを考えています。
【リフォーム】花壇付きのテラスがある住まい
雑草だらけの庭をテラスと花壇にリフォームしました。
植栽の範囲を限定させ、お手入れの負担を減らしつつも、草花を楽しみながら落ち着けるような空間にしています。
道路と隣地に面した庭のため、木目調の目隠しフェンスを囲んで外からの視線を遮り、プライバシー性にも配慮しました。
【リフォーム】リゾート風の庭にリフォーム
元々全体的に芝が敷かれていた庭でしたが、一部をタイルテラスと砂利敷きにリフォームした事例です。
テラスではガーデンファニチャーを置いてゆったりとくつろぐことができます。
目隠しフェンスの内側には石目調のアクセントをあしらった壁を造作し、リゾートテイストの庭に仕上げました。
【リフォーム】和の庭にテラスをリフォーム
植栽が伸びきっていて雑草が生えていた庭をリフォームした事例です。
必要な庭木だけを残して選定し、石組みの土留めをつくり、灯篭とテラスを配置しました。
テラスは御影石の平板を敷き並べて地盤面とほぼフラットに仕上げ、安定感のある落ち着く空間にしています。
まとめ
造園は、建物と調和した「デザイン性」と用途に合わせた「機能性」、さらには美しさを維持するための「メンテナンス性」を考慮して計画することが基本です。
いつどのように庭で過ごすのかを具体的に考え、目隠しや照明など必要な設備も取り入れましょう。
造園業者や外構業者どちらにも依頼することが可能なため、実績豊富で提案力のある会社への相談をおすすめします。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
経験豊富なスタッフがお客様のご要望をお伺いしたうえで、デザインや使い勝手の高い庭をご提案いたします。
イオンモールつくば内の展示場で、造園の事例を実際にご覧いただけますので、ぜひお気軽にご来場ください。
〒305-0071 茨城県つくば市稲岡66-1 イオンモールつくばH区画