「固まる土」で雑草対策|真砂土で舗装した外構のメリット・デメリット、施工事例をご紹介
「固まる土」は庭の自然な景観を維持したまま雑草対策したい方におすすめの方法です。
こちらのコラムでは、固まる土の基礎知識やメリット・デメリット、施工事例をご紹介しています。
他の雑草対策との比較も解説しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
・固まる土とは、水をかけると固まる土のことで、雑草対策として外構に取り入れられるケースが多いです。
・植栽などを取り入れた温かみのある庭には、自然素材の固まる土を採用することで、美しい景観を維持することができます。
・下地のつくり込みや水分量によって固まる土の仕上がりが異なるため、施工実績が豊富で技術力のあるエクステリア専門業者への相談をおすすめします。
Contents
「固まる土」とは
固まる土とは、水をかけると硬化する土や砂のことです。
一般的な砂ではなく、花崗岩(かこうがん)が風化して砕けて砂や土の状態になった「真砂土」などを使います。
固まる土は「防草土」や「防草砂」などと呼ばれることもあり、雑草対策として外構に取り入れられるケースも多いです。
施工方法
固まる土の一般的な施工方法をお伝えします。
・地面の雑草や石などを取り除く
・地盤面を平らに整地して押し固める
・真砂土などの固まる土を敷き詰める
・表面を平らに均して転圧する
・土全体が湿るくらい水をかける
・養生する(1~2時間程度)
・再度たっぷりの水をかける
・養生する(24時間程度)
下地の質が悪いとひび割れしやすくなるため、固まる土を敷く前にしっかりと均して押し固めることが大切です。
また、固まる土に勢いよく水をかけてしまうと、へこみの原因につながるため優しく散水するのもポイントです。
寒い時期は土が固まりにくくなるため、養生の時間を長めにするなどの対策をおすすめします。
より雑草対策の効果を高めたい場合は、固まる土の下に防草シートを敷くことも可能です。
費用相場
固まる土はホームセンターでも売っており、10kgあたり1,000円弱が相場です。
しかし、施工に慣れていないと仕上がりにムラができ、ひび割れや剥がれの原因になるためプロへの依頼をおすすめします。
【外構業者に依頼したときの費用相場】
・1㎡あたり5,000円程度~
※面積25㎡〜、現況草根・土すき取り処分は別途必要
地盤面の状況や施工場所によって、価格は変動する可能性があります。
また、業者ごとに扱う商品や施工費も異なるため、あらかじめ費用を確認しておくと安心です。
固まる土で雑草対策するメリット
固まる土で雑草対策するメリットをご紹介します。
メリット① 自然な見た目でお庭の景観を崩さない
固まる土の見た目は、一般的な砂や土とほとんど変わりません。
そのため、庭木や草花がある空間に施工しても違和感がなく、美しいお庭の景観を保ちつつ雑草対策ができます。
ナチュラルや柔らかな雰囲気の外構デザインにしたい方におすすめです。
メリット② 植木の周りにも施工できる
固まる土は植木のすぐそばにも施工できるのはうれしいポイントです。
コンクリートなどの雑草対策では、根への影響や水はけの悪さが問題になるケースもあるため、植木周りの施工は避けるケースが一般的です。
対して、固まる土は適度な透水性と通気性があるため、植木周りでも問題なく使用できます。
メリット③ 自然素材で環境に優しい
固まる土は自然素材をベースにつくられているため、環境に優しい点もメリットです。
コンクリートに比べて雨水が地中にしみ込みやすいため、ヒートアイランド現象を抑える効果もあります。
細かく砕けば土に戻すことができるサスティナブルな商品もあり、不要になって廃棄する場合も環境への悪影響はありません。
メリット④ 落ち葉の掃除が楽になる
固まる土は、落ち葉掃除が楽になる点もメリットです。
防草シートの上に砂利やウッドチップを敷く雑草対策では、隙間に落ち葉が入り込みやすく、掃き掃除がしにくいというデメリットがあります。
地盤面が締まっている固まる土なら、ホウキやブロワーで落ち葉を簡単に掃除でき、日々のメンテナンスが負担になりません。
固まる土で雑草対策するデメリットと対策
固まる土で雑草対策する際のデメリットと対策をご紹介します。
デメリット① ひび割れが起きることがある
固まる土は、施工不良や経年劣化が理由でひび割れを起こすことがあります。
施工不良を防ぐためには、下地の不要物を取り除いてからしっかりと均して押し固めることが大切です。
また、水量が不十分だと固まりにくくなるため、十分に散水して全体にムラなく水が行き渡るようにすることを意識しましょう。
経年劣化によるひび割れの場合は、専用の補修材を使用して早めに対処することをおすすめします。
デメリット② 施工場所によってはコケやカビが生えやすい
固まる土は適度な透水性と通気性がありますが、次のような場所ではコケやカビが生えやすくなるため注意が必要です。
・日当たりが悪い場所
・水はけが悪い場所
・風通しが悪い場所
・植物が生い茂っている場所
・雨樋やエアコン室外機の排水が集中的に落ちる場所
落ち葉をこまめに掃除して湿気を溜まりにくくし、庭木を剪定して周辺環境を整えるなど、こまめな手入れを心がけましょう。
日当たりや風通しの悪い場所に施工する場合は、カビ・コケの発生を抑制する「固まる土」の採用をおすすめします。
▷関連コラム:水はけが悪い庭を改善する7つの方法|ジメジメ・水溜まりの解決方法とDIYについても解説
デメリット③ 施工技術によって仕上がりに差が出やすい
固まる土はDIYでも施工が可能な、専門的な機具や重機が不要な外構工事です。
しかし、施工方法自体はシンプルでも美しく仕上げるのは意外と難しく、丁寧さや下地処理の精度によって大きく見た目に差がつきます。
凹凸のない仕上がりや水勾配の確保はプロでも気を遣う部分であり、雑に施工すると水たまりやひび割れの原因にもなるため注意が必要です。
そのため、広範囲に固まる土を施工して効果的な雑草対策をしたいなら、外構専門業者などのプロに依頼することをおすすめします。
「固まる土」と他の雑草対策を比較
固まる土以外にも、次のような雑草対策があります。
・土間コンクリートやタイル敷き
・防草シート+人工芝
・防草シート+砕石
・防草シート+ウッドチップ
それぞれの違いを表で確認しましょう。
雑草対策の種類 | 見た目の自然さ | 雑草抑制効果 | 透水性 | メンテナンス性 |
---|---|---|---|---|
固まる土 | ◎ 自然 |
○ やや高い |
◎ あり |
◎ 掃除しやすい |
コンクリート・タイル敷き | △ 無機質 |
◎ 非常に高い |
✕ なし |
◎ 手入れ不要 |
防草シート+人工芝 | ◎ 鮮やか |
○ やや高い |
○ あり |
○ 芝の掃除 |
防草シート+砕石 | 〇 落ち着き |
○ やや高い |
◎ あり |
○ 落ち葉が掃除しにくい |
防草シート+ウッドチップ | ◎ 自然 |
○ 普通 |
◎ あり |
✕ チップの補充が必要 |
価格帯が高い順に並べると以下のようになります。
①コンクリート・タイル敷き
②固まる土
③防草シート+人工芝
④防草シート+砕石
⑤防草シート+ウッドチップ
見た目・防草効果・費用などをトータル的に考えて、ご自宅の庭に合う雑草対策を取り入れ、美しく手入れの楽な外構に仕上げましょう。
▷関連コラム
・雑草対策10選|メリット・デメリットや失敗を防ぐポイントをチェック
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・天然芝と人工芝の違いを9項目で比較|後悔しないためのポイントとおしゃれな事例も
私たち「つくばガーデン」は外構リフォームの実績が豊富なエクステリア専門業者です。
雑草やお庭の状況を確認した上で、最適な雑草対策をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
真砂土で自然土舗装した外構の施工事例
真砂土で自然土舗装した外構の施工事例をご紹介します。
庭木や花壇周りに真砂土を施工した事例です。
雑草対策をしつつも、落ち着いた雰囲気のナチュラルな外構デザインに仕上げることができました。
こちらのお住まいでは庭全体を「固まる土」で仕上げました。
庭を散歩する際も歩きやすく、雑草抜きだけでなく落ち葉掃除の負担も軽減できました。
自然土舗装によって地面が明るい印象になり、芝庭や植栽、井筒が映える美しい和庭に生まれ変わったリフォーム事例です。
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まとめ
固まる土で雑草対策することで、お庭の美しい景観を維持することができます。
草抜きの負担は減らしたいけれど、植栽のお手入れは楽しみたいと言った方に固まる土はぴったりです。
仕上がりのきれいさを保ちつつも効果的な雑草対策をしたいなら、DIYではなくプロの外構専門業者へ依頼することをおすすめします。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
経験豊富なスタッフがお客様のご要望をお伺いしたうえで、お住まいに合う雑草対策をご提案いたします。
イオンモールつくば内の展示場で、自然土舗装を実際にご覧いただけますので、ぜひお気軽にご来場ください。
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