テラス屋根で後悔する5つの理由|失敗事例と後悔しない選び方を解説
「雨を気にせずに洗濯物を干したい」「アウトドアリビングが欲しい」などの理由でテラス屋根を検討される方は多くいらっしゃいます。
しかし、設置後に「室内が暗くなった」「雨音がうるさい」といった問題で後悔する方も少なくありません。
この記事では、テラス屋根で後悔しがちな5つの理由と対策、失敗しない選び方のポイントもわかりやすく解説します。
理想のお庭づくりを実現するために、ぜひ参考にしてください。
コラムのポイント
・テラス屋根で後悔しないためには、設置の理由を明確にし、目的に合った屋根材やサイズを選ぶことが大切です。
・家の保証に関わるトラブルを避けるため、テラス屋根の設置について事前にハウスメーカーへ確認しましょう。
・理想のテラス屋根を実現するには、施工実績が豊富な専門業者に相談し、提案を比較するのがおすすめです。
Contents
テラス屋根で後悔する5つの理由|失敗事例と後悔しない選び方を解説
ここでは、テラス屋根の設置でよくある5つの失敗事例と対策について解説します。
想像より室内が暗くなった・夏場に熱がこもる
【失敗事例】
- ・テラス屋根をリビング前に設置したら室内が暗くなり、日中でも照明が必要になった。
- ・屋根の下に熱がこもり、夏場は暑くて使えない。
これらの失敗は、主に屋根材の選択ミスが原因です。
カーテンと同じように、明るさを重視すると熱も通しやすくなり、遮光性を重視すると室内が暗くなります。
【対策】
光を通しつつ熱線(赤外線)をカットする屋根材を選びましょう。
「熱線吸収タイプ」や、より効果の高い「熱線遮断タイプ」の素材を選ぶと、室内の明るさを保ちながら温度上昇を抑えます。
しかし、熱線カット率が上がると光を通しにくくなるので、どの程度なら許容できるのか、事前に確認しておきましょう。
雨音や風の音がうるさい・台風が不安
【失敗事例】
- ・屋根に当たる雨音が大きく、寝室の近くなので気になって寝られない。
- ・強風時に屋根がガタガタと揺れ、壊れないか不安になる。
- ・台風のたびに、屋根が飛ばされないか心配になる。
屋根材に使用されるポリカーボネートは、素材の特性上、雨が当たる音はどうしても発生します。
強風による騒音や揺れは、製品の強度不足が原因の場合があります。
【対策】
雨音がしても気にならないか、設置場所を事前に検討しましょう。
また、お住まいの地域の気候に合った「耐風圧強度」があるか、製品カタログをご確認ください。
屋根の汚れが目立つ
【失敗事例】
- ・透明な屋根材にしたら、下から見上げたときに屋根のゴミや汚れが丸見えで気になる。
透明な屋根材を選ぶと、汚れが目立ちやすくなります。
【対策】
透明(クリア)ではなく、スモーク系やマット系を選ぶと汚れが気になりにくくなります。
近くに落葉樹がある場合は、屋根に落ち葉が溜まりやすいことも想定しておきましょう。
圧迫感が出る
【失敗事例】
- ・屋根が付いたことで庭が狭く感じられ、開放感がなくなった。
- ・リビングの窓からの視界が遮られ、窮屈に感じる。
せっかく設置したテラス屋根が、圧迫感の原因になってしまっては台無しです。
【対策】
屋根の高さは、掃き出し窓のサッシ上部から20〜30cm以上高くすると圧迫感が和らぎます。
光を通す屋根材を選んだり、フレームの色を外壁に合わせたりすると、視覚的にすっきり見えます。
住宅の保証が切れた・雨漏りが発生した
【失敗事例】
- ・壁に穴を開けて固定したため、ハウスメーカーの「外壁防水保証」が対象外になった。
- ・施工不良により、屋根と外壁のつなぎ目から雨漏りが発生した。
「壁付けタイプ」のテラス屋根は外壁に直接固定します。
ハウスメーカーに無断で工事すると住宅保証が受けられなくなる場合があり、施工が不適切だと雨漏りのリスクも伴います。
【対策】
壁付けタイプを検討する際は、必ず事前にハウスメーカーへ連絡し、保証への影響を確認してください。
保証に影響が出る場合や壁に穴を開けたくない場合は、柱で自立する「独立タイプ」を選ぶ方法もあります。
いずれの場合も、施工実績が豊富な信頼できる業者に依頼することが、トラブルを未然に防ぐポイントです。
テラス屋根のメリット
テラス屋根は後悔する点ばかりでなく、さまざまなメリットもあります。
ここでは、テラス屋根がもたらす4つのメリットを紹介します。
天気を気にせず洗濯物が干せる
屋根があれば、突然の雨で洗濯物が濡れる心配がありません。
小雨程度であれば気にせず洗濯物を干せるため、天気を気にするストレスから解放されます。
紫外線から暮らしを守る
テラス屋根は紫外線をほぼ100%カットし、大切な衣類が日焼けで色褪せてしまうのを防ぎます。
窓から差し込む紫外線を和らげるため、室内のフローリングやカーテン、家具などが日焼けによって劣化するのを軽減する効果も期待できます。
アウトドアリビングなど多目的に活用できる
リビングの掃き出し窓の前に設置すれば、室内と庭をつなぐ「アウトドアリビング」として活躍します。
休日にはご家族や友人とバーベキューを楽しんだり、ガーデニングやDIYの作業スペースとして活用したりと、おうち時間をより充実させる空間になります。
リビングと庭をつなぐ「アウトドアリビング」の作り方や実例については、以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
▷関連コラム:「アウトドアリビングがある庭」のおしゃれな実例|庭とリビングを一体にするメリット
室内への目隠し効果がある
屋根によって、近隣のマンションや隣家からの視線を遮ることができ、プライバシーを確保できます。
日中、カーテンを開けたままでも室内の様子が見えにくくなるため、開放感のある暮らしを叶えられます。
後悔しないテラス屋根の選び方【4つのポイント】
ここでは、理想のテラス屋根を実現するための4つの選び方のポイントについて解説します。
設置の目的を決める
目的によって選ぶべき製品や機能が異なるため、まず「何のためにテラス屋根を設置するのか」を明確にしましょう。
- ・洗濯物干しがメイン
雨でも安心して干したいなら、洗濯物の量に応じた広さの確保が最優先です。 - ・子どもの遊び場やBBQスペースにしたい
ご家族で楽しむ空間にしたい場合は、夏の日差しや熱を防ぐ屋根材を選びましょう。 - ・リビングの延長としてくつろぎたい
リラックス空間を求めるなら、室内の雰囲気を損なわないデザインがポイントです。
設置場所とサイズ
目的が決まったら、設置場所とサイズを検討します。
- ・設置場所の考え方
リビングやダイニングに面した掃き出し窓の前が、一般的で利便性の高い設置場所です。
設置する方角によって日差しの入り方が異なるため、どの方角に設置するかも考慮しましょう。 - ・洗濯物を干すために必要な横幅・奥行の決め方
横幅は、設置する窓の幅よりも左右にそれぞれ30cm程度はみ出すように設定するのがおすすめです。
窓枠の幅より広くすることで、雨の吹き込みを防げます。
奥行は、洗濯物を干す量や使い方で決定し、一般的な物干し竿を1本かけるなら、奥行1.8m程度あれば、十分なスペースを確保できます。
強度
テラス屋根は、常に雨風や積雪にさらされるため、お住まいの地域の気候に合った強度を持つ製品を選びましょう。
- ・耐風圧強度
製品カタログには「耐風圧強度〇〇m/s相当」と記載されています。
お住まいの地域で想定される最大風速を基準に、十分な強度を持つ製品を選びましょう。 - ・耐積雪量
雪国にお住まいの方は、必ず「耐積雪量」を確認してください。
「積雪〇〇cm相当」という表記で示されており、地域の積雪量に応じた製品を選ぶ必要があります。
柱のタイプ
テラス屋根の固定方法には「壁付けタイプ」と「独立タイプ」があります。
- ・壁付けタイプ
外壁に直接固定する一般的なタイプです。
建物と一体化するため安定性が高く、比較的安く設置できる点がメリットです。
ただし、外壁に穴を開けるため、ハウスメーカーの住宅保証が受けられなくなる場合があります。
設置前には必ずハウスメーカーに確認し、施工不良による雨漏りリスクを避けるためにも、信頼できる業者に依頼しましょう。 - ・独立タイプ
独立した柱で屋根を支えるタイプです。
外壁に一切穴を開けずに設置できるため、ハウスメーカーの保証に影響しません。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った豊富な知識と技術で、お客様一人ひとりに最適なテラス屋根をご提案します。
「自宅に合うのはどのタイプ?」「どのくらいのサイズがいいの?」といった疑問など、どんなことでもお気軽にご相談ください。
テラス屋根の設置で失敗しないための注意点
理想の屋根を選んでも、施工で失敗してしまっては、せっかくのテラス屋根が台無しです。
安心して長く使えるテラス屋根を実現するために、以下の3つの点を押さえておきましょう。
信頼できる業者の選び方
テラス屋根の仕上がりと安全性は、施工する業者の技術力に左右されます。
- ・「安さ」だけで業者を決めない
価格の安さの裏には、必要な部材を省略していたり、経験の浅い職人が施工しているなどのリスクも考えられます。
価格だけでなく、施工実績や保証内容なども含めて判断しましょう。 - ・複数の業者から相見積もりを取る
適正価格とサービスを見極めるため、必ず2〜3社から相見積もりを取りましょう。
複数の見積もり比較により、工事費用の相場感がわかります。
各社の提案内容や仕様の違いを検討できるため、ご希望に合った業者を見つけやすくなります。
外構工事で失敗しないための業者の選び方については、こちらの記事で詳しく解説してtいますので、ぜひ参考にしてください。
▷関連コラム:失敗しない外構工事業者の選び方|エクステリアのプロがポイント・注意点を解説
住宅保証への影響をハウスメーカーに確認する
テラス屋根を壁に固定する「壁付けタイプ」を選ぶ場合は、事前に必ずハウスメーカーや工務店に相談してください。
多くのハウスメーカーでは、外壁に穴を開けるなどの変更を加えた場合、その部分が原因で発生する不具合(雨漏りなど)については住宅保証の対象外とする規定を設けています。
確認せずに工事を進めると、外壁の保証が無効になる場合もあります。
近隣へ配慮する
テラス屋根の設置は、良好なご近所付き合いを維持するためにも、事前の気配りが大切です。
敷地境界線ギリギリに設置すると、屋根から落ちる雨水や雪が、隣家の敷地に入る場合があります。
敷地の境界線から十分な距離をとって設置計画を立てましょう。
外構工事で近隣とトラブルになるケースについて、こちらで解説しています。
▷関連コラム:目隠しフェンスで後悔した事例と対策10選|感じ悪いと苦情が出る理由とは
まとめ
テラス屋根のメリットを最大限に引き出すには、事前の計画が欠かせません。
「何のために設置するのか」という目的を明確にし、ライフスタイルに合った製品を選ぶことが後悔しないための第一歩です。
とはいえ、多くの製品の中から最適な一つを選び、失敗しない計画を立てるのは簡単ではありません。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
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