自分で挑戦しやすい外構・庭づくり7選をプロが解説|DIYに不向きな工事内容と注意点も
「外構や庭づくりを自分でやってみたい」と考える方も多いですよね。
外構はご自身でチャレンジしやすい工事もありますが、専門性が高くDIYは難しい内容も少なくありません。
そこで今回は、自分で挑戦しやすい外構とDIYに不向きな工事内容をご紹介します。
外構をDIYする際の注意点も解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コラムのポイント
・ガーデニングや砂利敷きなどはDIYしやすい外構工事であり、費用を抑えつつご自身で庭づくりを楽しめます。
・安全性に直結する外構や専門性の高い工事は、プロの外構専門業者への依頼が望ましいです。
・全体的な外構はプロにお任せしつつ、楽しみながらできる作業はご自身でチャレンジするなど、無理のない範囲でバランスよく庭づくりを進めていきましょう。
自分で挑戦しやすい外構・庭づくり7選
ご自身でも挑戦しやすい外構や庭づくりの内容をご紹介します。
①ガーデニング
草花を植えるガーデニングは、ご自身でチャレンジしやすい庭づくりの方法です。
花屋やホームセンターなどで気に入った草花を見つけ、肥料を混ぜた土に花壇や鉢に植えていきます。
植えた後にも水や肥料をあげたり雑草を抜いたりと、様々な手入れをしながら四季折々の草花の成長を楽しめます。
重い物を運ぶ作業などがないため、おひとりでもチャレンジしやすく、お子さまとも一緒にできる手軽さも魅力です。
こちらはセルフガーデニングを楽しめる庭の施工事例です。
草花が映えるようなレイアウトを意識しつつ、作業のしやすさも考えながらご提案いたしました。
②人工芝
人工芝の施工も比較的DIYしやすい外構工事です。
広さに合わせた人工芝を購入し、施工する場所に敷いた後にピンを刺して固定します。
人工芝の下に防草シートを敷いて雑草対策するケースも多いです。
ちなみに、人工芝を敷く場所の整地は、外構業者などプロへの依頼をおすすめします。
転圧機などがないと時間がかかりますし、きれいに整地できていないと仕上がりがデコボコになるからです。
また、人工芝には様々なグレードがありますので、張り替えの頻度などを考えながら最適な商品を見極めてくださいね。
③砂利
砂利を敷く作業も、比較的ご自身でチャレンジしやすい外構工事です。
人工芝のときと同様に、砂利敷きの場合も整地はプロに依頼し、ぬかるみや砂利の沈み込みを防ぎましょう。
ただし、芝のときほど平らに均さなくても問題ないため、省スペースならご自身で踏み固めることも可能です。
砂利を購入してご自身で運ぶ場合は、かなりの重労働になりますので、負担を減らしたい方は送料がかかっても配送の依頼をおすすめします。
雑草対策もしたい方は、整地後に防草シートを敷いてから砂利を敷くなどの方法も検討してみてくださいね。
▷関連コラム:雑草対策10選|メリット・デメリットや失敗を防ぐポイントをチェック
④小道などの敷石
メインの動線にならない小道の仕上げなどは、自分で挑戦しやすい外構です。
小道とは、アプローチとは異なる建物の周りにある通り道を指します。
次のような物を地面に敷き詰め、小道をつくってみましょう。
・自然石
・レンガ
・タイル
・枕木
足元の不安定さやぬかるみを防ぐために、地盤面を転圧して水平になるように整地しましょう。
整地はプロに依頼して、小道の仕上げだけご自身でやる方法もおすすめです。
敷石の周りに砂利を敷き詰めたり、小道の横を花壇スペースにしたりするなどの方法を取り入れると、よりデザイン性を高められます。
▷関連コラム:庭に「小道」がある住まい|省スペースで実現するおしゃれな外構アイデア9選
⑤組み立て式のフェンスやウッドデッキ
組み立てキットのフェンスやウッドデッキなら比較的簡単にDIYできます。
ホームセンターやネット販売で手軽に購入でき、必要な資材がすべて揃っているため施工もしやすいです。
様々な価格帯や仕様の製品があるため、敷地に合った形状や耐久性などを考慮して選びましょう。
ウッドデッキをDIYする場合は、外構業者に依頼してあらかじめ地盤面を砂利やコンクリートで仕上げてもらい、水平を確保しておくことがポイントです。
⑥ソーラーライト
DIYで夜もおしゃれな外構にしたいなら、ソーラーライトの設置がおすすめです。
外構用の電源を必要としないため電気工事が不要で、日が当たるスペースに設置するだけなので、時間や手間がかかりません。
置き型・差し込み型・吊り下げ型など様々なタイプがありますので、外構のデザインやレイアウトに合うソーラーライトを選んでみてくださいね。
⑦シェードなどの日除け
シェードなどの日除けは、ご自身でも設置しやすいです。
設置スペースや状況に応じて「引っ掛け式」や「突っ張り式」などのシェードを、日差しの強さが気になる空間に取り入れてみてください。
ただし、あらかじめ日除けの設置を検討している場合は、外構工事の段階で業者への依頼をおすすめします。
こちらは外構工事にて施工した屋根付きのシェードです。
建物などへ簡易的に取り付けるシェードではなく、専用の日除けを選ぶことでより高い耐久性と美しい仕上がりが期待できます。
DIYに不向きな外構・庭工事
DIYに不向きな外構や庭の工事の内容と理由を解説します。
整地
敷地の不要物を取り除き、土を均してから踏み固める「整地」は、DIYではなくプロの外構業者への依頼がおすすめです。
しっかり整地された敷地なら、水たまりや足元の不安定さを対策できます。
整地は、芝生や砂利敷きなどの仕上がりに大きく影響する、基礎となる工事です。
美しく使い勝手の良い外構を目指すなら、プロに依頼するのが望ましいでしょう。
ブロック塀・フェンス
ブロック塀やフェンスもご自身での施工はおすすめしません。
なぜなら、しっかりと施工できていないと倒壊して、ご自宅や近隣の方へ被害を及ぼす可能性があるからです。
高さの基準を守り、基礎・配筋工事などもあるため、施工の難易度が高い工事と言えます。
重量のあるブロックの持ち運びは身体への負担が大きく、DIYで行うメリットはあまりありません。
▷関連コラム:【ブロック塀の高さ制限】建築基準法の内容と「控え壁」が不要な高さについて解説
コンクリート敷き
コンクリート敷きも次のような失敗事例が想定できるため、ご自身での施工はおすすめしません。
・材料の分量計算を間違えてしまった
・土の鋤取りや残土の処分が大変だった
・勾配が取れなくて水溜まりができた
・きれいに仕上げられなくて見栄えが悪くなった
・混ぜが足りなくて色むらができた
コンクリートは扱いが難しく、打設する前にも様々な工程を踏む必要があります。
広範囲であるほど上記のようなケースが該当しやすいため、手間や仕上がりの美しさなどを考慮するとプロへの依頼が確実です。
▷関連コラム:土間コンクリートで外構デザインをおしゃれに|11のコツを施工事例で解説
カーポートやテラス屋根
カーポートやテラス屋根もDIYではなく、外構業者への依頼をおすすめします。
大型の外構設備は、転倒や倒壊によってもたらす被害が大きく、高い耐久性が求められるからです。
カーポートやテラス屋根が台風などによって倒壊すると、ご自身の建物や車だけでなく、近隣へ被害をもたらす可能性があります。
プロに正しい施工方法で設置してもらい、耐候性や耐久性に優れた長持ちする外構に仕上げましょう。
門柱
門柱もDIYに不向きな外構工事と言えます。
なぜなら、しっかりとコンクリートで固めて設置しないと、転倒するリスクがあるからです。
照明やインターホンが付いた門柱の設置は、電気工事士の資格が必要になるため、有していない場合はそもそもご自身で作業できません。
ただし、置き型のポストや宅配ボックスはご自身での設置が可能ですので、DIYしたい方は検討してみてくださいね。
庭木
背の高い庭木を植える作業は、技術力が必要なためプロの外構業者や造園業者への依頼がおすすめです。
植栽は、次のような項目に配慮しつつ、慎重に作業を進める必要があります。
・敷地の日当たりや風通しを把握する
・土壌の状態をチェックする
・適切な植付けの深さを考える
・木が傷まないように運搬・移動させる
背の高い庭木は複数人での作業が望ましいですす、樹種によってお手入れのしやすさにも大きな違いがあるため、プロに要望を伝えて適切な庭木を選んでもらいましょう。
自分で外構工事をするメリット
ご自身で外構工事を進めるメリットをご紹介します。
外構費用を抑えられるケースが多い
自分で外構工事を施工する場合、業者に依頼するときと比べて外構費用を抑えられるケースが多いです。
DIYなら施工費がかかりませんし、ネットなどで商品も安く購入できることもあります。
とにかく費用を抑えた庭づくりをしたいなら、専門性が高くない外構工事は自分で挑戦してみても良いでしょう。
ゆっくりと庭づくりを楽しめる
ご自身で庭づくりをすれば、都合の良い時間に自分のペースでゆっくりと進めることが可能です。
庭づくり自体を趣味として楽しめますし、時間をかけてご自身で仕上げると、より外構に愛着が湧きます。
ガーデニングやDIYが趣味という方は、可能な範囲で外構工事にチャレンジしてみてくださいね。
業者が敷地に入らないので気を遣わない
自分で外構工事をすれば、業者が敷地に入らないため、気を遣わずに生活できる点がメリットです。
入居後に工事を依頼する場合、職人さんの目線や会話が気になると感じる方もいます。
業者にお願いする工事を必要最低限にして、できる部分はDIYで対応することで、職人さんが出入りする期間の短縮が可能です。
自分で外構工事をするデメリット
自分で外構工事をするデメリットをご紹介します。
クオリティを高めることが難しい
外構は工事内容によっては専門性や技術力が求められるため、DIYに慣れていないとクオリティを高めにくいです。
例えば、人工芝を自分で施工した場合、若干の凹凸や隙間ができたり芝目の向きによって見栄えが悪くなったりするケースもあります。
仕上がりの美しさや使い勝手、安全性を高めた外構にしたいなら、外構専門業者への依頼が望ましいです。
時間や負担がかかる
自分で外構工事を進めると時間や手間がかかる点もデメリットです。
商品の選定や比較、購入から運搬の手配まで、すべて自分で行う必要があるため、施工する前段階にもかなりの時間を要します。
実際に作業が始まっても、慣れていないと効率的に進めることは難しいです。
DIYしようと思って材料を購入しても、忙しくて作業を中々進められないケースも少なくありません。
安全面にリスクがある場合も
ご自身で外構を仕上げる場合、工事内容によっては安全面にリスクがある点も理解しておかなければいけません。
重い資材を運んだり長時間作業したりすると、身体に影響が出る可能性もあります。
また、施工が不十分だと台風時などに倒壊や破損して被害を及ぼすリスクもありますので、安全性に直結する外構はプロへの依頼がおすすめです。
外構・庭のDIYを検討しているなら「つくばガーデン」へご相談ください。
必要な工事はプロにお任せいただきつつ、DIYで楽しみたい箇所に関しては、資材の選び方から施工のアドバイスまでしっかりサポートいたします。
外構をDIYする際の注意点
外構をDIYする際の注意点をご紹介します。
完成イメージと作業工程を明確にする
DIYする際は、完成イメージと作業工程を明確にすることが大切です。
完成形がしっかりとイメージできていれば、必要な部材が具体的になりますし、作業中に迷ったり悩んだりする時間も減らせます。
また、工事の流れをしっかり頭に入れておくと、工程の抜けを防ぎやすくなり作業の効率化も可能です。
準備や計画を万全にしてから、作業に取り掛かりましょう。
作業のしやすさや所要時間を考えて内容を決める
ご自身で外構工事を行う際は、作業のしやすさや所要時間をよく考えてチャレンジする内容を決めましょう。
重い資材の運搬や長時間の作業は、身体への負担が大きくなりますし、作業人数によって対応できる範囲も変わってきます。
無理のない計画が、安全でスムーズに外構のDIYを進めるポイントです。
価格だけでなく質も踏まえて資材を選ぶ
価格だけでなく質を踏まえた資材選びが大切です。
コストカットを目的としたDIYの場合、材料費も安価な物を選びたくなりますよね。
しかし、安い資材や商品は耐久性が低かったり施工しにくかったりするケースも少なくありません。
質の良い素材や施工性の高いキットタイプを選ぶなどの工夫を取り入れてみてくださいね。
安全性に関わる工事は外構業者へ依頼する
ご自分で外構工事を進めると様々なメリットがありますが、全ての工事をDIYすることはおすすめしません。
デメリットでご紹介した通り、仕上がりや耐久性に不安が残るケースも多く見られるからです。
特に、土間コンクリート・ブロック塀・カーポートの施工などは、専門的な知識や技術が求められて安全性にも直結するため、専門の外構業者への依頼が望ましいです。
まとめ
内容によっては、ご自分でチャレンジできる外構工事もあります。
しかし、安全性に直結したり専門技術が必要だったりする工事はリスクを伴うため、外構業者に依頼して仕上がりの精度を高めることをおすすめします。
全体的な外構工事はプロにお任せしつつ、ガーデニングなどの楽しみながらできる作業は、ご自身でチャレンジしてみてくださいね。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
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