古いブロック塀はリフォームすべきか｜見極め方や解体・改修事例、補助金情報も
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住宅地を見渡すと「古いブロック塀」が残っている住まいを多く見かけます。
劣化している基準を満たしていないブロック塀は倒壊のリスクがあり、大きな被害をもたらす危険性もあるため大変危険です。
そこで今回は、ブロック塀のチェックポイントやリフォーム事例、補助金情報などをご紹介します。
お住まいに古いブロック塀があり、強度に不安があるという方はぜひ最後までご覧ください。
コラムのポイント
・古いブロック塀は現在の基準を満たしていない可能性もあり、耐久性が低い事例も多いため、状態を確認することが大切です。
・劣化したブロック塀の放置は大変危険なので、撤去やリフォームの検討をおすすめします。
・現地をしっかり確認して最適な対応を提案してくれるような、外構リフォームの実績豊富なエクステリア専門業者へ相談しましょう。
Contents
古いブロック塀は転倒リスクが高くて危険
古いブロック塀は倒壊するリスクが高いことをご存じでしょうか。
コンクリートなどでつくられたブロック塀は、重量があるため倒壊時の危険性が極めて高く、重大な事故につながる危険性もあります。
平成30年6月に発生した大阪北部地震では、ブロック塀の倒壊によって大きな被害が生じました。
その事態を踏まえ、政府はブロック塀等の安全を確保するための対策を実施しています。
対策1 ○安全性のチェックを促すとともに、除却・改修について徹底的な普及啓発を実施
対策2 ○耐震改修促進法の枠組みを活用し、建物本体と同様に耐震診断・改修を促進
対策3 ○現行基準に適合しない塀の除却・改修について、防災・安全交付金等の基幹事業として支援
対策4 ○パトロールや報告徴収等により違反を発見した場合には、地方公共団体において厳正に対処
敷地にブロック塀があるご家庭は状態をしっかりと確認し、必要に応じて安全対策を取ることをおすすめします。
リフォームすべき「ブロック塀」の見極め方
ブロック塀の状態を見極める方法をご紹介しますので、1つでも該当している場合は撤去やリフォームを検討しましょう。
①ブロック塀の高さ
高すぎるブロック塀は倒壊リスクが高まります。
塀の高さは地盤面から2.2m以下になっているかを確認しましょう。
ブロック塀の詳しい高さ制限については、こちらのコラムをご確認ください。
▷関連コラム：【ブロック塀の高さ制限】建築基準法の内容と「控え壁」が不要な高さについて解説
②ブロック塀の厚み
ブロック塀の厚みがないと安定性に欠け、倒壊しやすくなります。
塀に使われているブロックの厚みが10㎝以上かを確認しましょう。
ちなみに、塀の高さが2ｍ超2.2ｍ以下の場合、ブロックの厚みは15cm以上必要です。
③控え壁の有無（塀の高さが1.2m超の場合）
控え壁とは、ブロック塀に対して垂直方向に立つ壁のことで、ブロック塀の高さが1.2mを超える場合には設置が必要です。
お住まいのブロック塀に、次のような控え壁が設置されているか確認しましょう。
・控え壁はブロック塀の高さの1/5以上突出しているか
・塀の長さ3.4m以下ごとに控え壁が設置されているか
例えば、高さ1.5mのブロック塀の場合は、30cm以上の長さの控え壁が必要です。
上記の基準を満たしていても、割れやヒビなどがあって状態が良くない場合、控え壁としての役割を果たしていない可能性もあります。
プロに状態を確認してもらい、耐久性のある控え壁なのかを確認しましょう。
④ブロック塀の基礎
ブロック塀の下にコンクリートの基礎があるか確認しましょう。
基礎のないブロック塀は根元から倒れてしまう可能性があり、大きな被害をもたらしやすいです。
また、ブロック塀の高さが1.2m超の場合は、次のような基準も満たしている必要があります。
・基礎の高さが35cm以上
・基礎の根入れの深さが30cm以上
根入れとは土の中に埋まっている基礎のことを指します。
根入れの高さはご自身で確認しにくいと思いますので、まずは基礎の有無をチェックしてみましょう。
⑤ブロック塀の鉄筋
ブロック塀の中に鉄筋が入っているかどうかも大切なポイントです。
鉄筋はブロック塀の強度を高めるために重要な役割を果たします。
ただ鉄筋が組まれていればいいわけでなく、適切な寸法や方法で施工されているかが重要になりますので、専門家にしっかり確認してもらいましょう。
⑥ブロック塀の状態
ここまでご紹介した基準をすべて満たしていたとしても、ブロック塀の状態が良くない場合は、解体やリフォームを検討すべきです。
ご自宅のブロック塀が次のような状態になっていないかチェックしましょう。
・塀が傾いている
・ブロックの一部が欠けている
・ヒビ割れがある
・鉄筋が露出している
ご自身での確認も大切ですが、古い塀の場合はプロに依頼して状態を見てもらうことをおすすめします。
ブロック塀のリフォーム方法
ブロック塀には次のようなリフォーム方法があります。
すべて解体・撤去して新たに施工する
ブロック塀全体が劣化している場合は、解体・撤去した後に新たに施工する方法がおすすめです。
現在の基準を満たしたブロック塀であれば、十分な耐久性と安全性を確保できます。
また、ブロック塀全体が新しくなるため、建物や外構全体のデザイン性を高めることも可能です。
部分的に解体して再施工する
部分的な欠けや劣化であれば、一部を解体して再施工する方法もあります。
既存のブロック塀を活かせるため、全体のリフォームと比べて費用を抑えやすいです。
適切な施工範囲を判断する必要がありますので、実績が豊富な外構専門業者への依頼をおすすめします。
既存のブロック塀を補修・補強する
ブロックに少しヒビが入っている場合などは、補修や補強などで十分なケースもあります。
補修キットなども販売されており、DIYによって補修することも可能です。
ただし、大きなヒビの場合はブロック塀全体の耐久性に影響しているかもしれませんので、プロに確認して適切に対処してもらいましょう。
ブロック塀を改修・リフォームした外構事例
ブロック塀を改修・リフォームした住まいの施工事例をご紹介します。
①ブロック塀をブロックフェンスにリフォーム
【before】
高さのあるブロック塀が敷地の周りを囲んでいる住まいです。
【after】
部分的にブロック塀を解体し、3段のブロック塀の上にフェンスを施工しています。
敷地内に目線が抜けるようになり、きれいに手入れされた植栽が映える開放的な外観デザインになりました。
②ブロック塀から目隠しフェンスへリフォーム
【before】
ブロック塀が高く積み上げられた住まいです。
【after】
ブロック塀を解体し、目隠しフェンスへリフォームしました。
リフォーム前と比べてすっきりとした印象になり、テラスや造作壁のデザインとも調和しています。
高さのある目隠しフェンスのため、隣家との視界を遮ることができ、プライベートな時間を満喫できる庭に生まれ変わりました。
③ブロック塀を撤去してオープン外構に
【before】
低めのブロック塀でしたが劣化が進み、汚れも気になる状態でした。
【after】
ブロック塀だけでなく、門扉や花壇、カーゲートなども撤去して、オープン外構へリフォームしました。
塀があったスペースにカーポートを施工し、駐車スペースを増設しています。
ご家族構成やライフスタイルの変化に合わせて外構をリフォームした事例です。
④ブロックフェンスの形状を変更
【before】
庭を囲むように施工されたブロックフェンスです。
【after】
ブロックフェンスの形状を変更して、自転車置き場を新設しました。
既存のブロックフェンスは傷んでいないためそのまま残し、形状変更に伴う箇所だけをリフォームしています。
「つくばガーデン」の外構のリフォーム事例はこちらのコラムで解説しておりますので、ぜひご覧ください。
▷関連コラム：外構リフォームのビフォーアフター事例15選｜庭・フェンス・駐車場・テラス・目隠しなど
古いブロック塀の撤去・改修に使える補助金制度
古いブロック塀の撤去や改修には補助金制度が活用できるケースもあります。
一例として、茨城県つくば市の補助金についてご紹介します。
| 危険ブロック塀等撤去費補助制度 | |
| 内容 | 危険ブロック塀等の撤去に要した費用の一部を補助 |
| 受付期間 | 令和7年5月14日（水）～8月29日（金） |
| 受付件数 | 先着10件（または予算内） |
| 補助額 | かかった費用の2/3（上限10万円） |
| 条件 |
・倒壊の危険性がある組積造または補強コンクリートブロック造の塀であること |
各自治体によって内容や補助額は異なるため、お住まいの市区町村のホームページを確認してみてくださいね。
ブロック塀の施工は実績豊富な技術力のある外構業者へ
ブロック塀のリフォームは専門性が高く、現地調査から適切なリフォームの提案、質の高い施工が求められます。
基礎工事や配筋によってブロック塀の強度は大きく変わるため、技術力がある実績豊富な外構専門業者への相談がおすすめです。
「つくばガーデン」では、茨城県内で5人しかいない上級資格である「登録エクステリア基幹技能者」が2名在籍しているエクステリア専門業者です。
2011年東日本大震災時にも、当社が施工したブロック塀には大きな破損や倒壊はありませんでした。
地盤が損傷していても、構造的に強固に施工されたブロック塀であれば倒壊しにくく、周囲への二次被害を防ぐことができます。
徹底して品質重視の施工を手掛けている当社にぜひご相談ください。
まとめ
古くて基準を満たしていないようなブロック塀は、倒壊のリスクが高く大変危険です。
まずはお住まいのブロック塀をセルフチェックしてみてくださいね。
基準は満たしていてもブロック塀の状態が良くない事例も多いため、ご不安な方は実績豊富な外構専門業者へのご相談をおすすめします。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
経験豊富なスタッフが現地を確認したうえで、お客様のご要望を踏まえた安全なブロック塀をご提案いたします。
イオンモールつくば内の展示場で、ブロック塀基礎の断面構造も模型などを実際にご覧いただけますので、ぜひお気軽にご来場ください。
〒305-0071 茨城県つくば市稲岡66-1 イオンモールつくばH区画
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